Media List
メディア一覧
「全然跳べない…」のになぜか売れてる!
日テレニュースに取り上げていただきました!
「全然跳べない…」のになぜか売れてる!
https://news.ntv.co.jp/category/life/ct9972f1b08e844ca59433fd3e34d9a41a
縄の伸び率245倍、30回で600回分の運動効果!?
ユーモアと発想力が生んだ、“跳べない”なわとびがクセになる
なわとびにおいて、“跳びやすさ”は品質の基準とされてきました。
しかし今、その常識を覆す“跳べないなわとび”が、じわじわ注目を集めています。
その名は、「とべないくん」。
“跳べない”から生まれる、新しい運動体験とは?
“跳びやすさ”を追求してきた企業が、“跳べない”なわとびを開発
「なわとびなのに、跳べない…?」
名前からしてインパクト抜群のなわとび「とべないくん」。
跳べないことを堂々と名乗っているこのアイテムが今、各方面で注目を集めています。
一見すると、ただのユーモア商品に見えますが、実は開発背景も機能性も本格派。跳べないことには、ちゃんと理由がありました。
「とべないくん」を手がけたのは、長年にわたって子ども用なわとびを作り続けてきたメーカー「ベルテック」。
跳びやすさを極めた「ビニール製のらせん状なわとび」を開発した企業で、同商品はこれまでに累計2億本以上を販売してきました。
太いのに軽い縄、空気の層があることによって、当たっても痛くないなわとび。子どもの頃、このなわとびで遊んだ人も多いのではないでしょうか。
ちなみに、ベルテックがあるのは、名古屋市守山区。この“ビニール製のらせん状なわとび”、実は名古屋生まれのアイテムだったのです。
跳べなさすぎて逆にいい!好奇心が生んだアイデア
長年、子ども向けのなわとびを作るなかで、「人によって、跳びやすい縄は違うのでは」と気づいたベルテック。
そこで、“縄のフィーリング”を数値化するため、縄の測定機を県の研究機関と一緒に作成。
さまざまな材料で作られた縄の硬度、引張強さ、摩擦、跳ね返り、遅れ角度などの数値を取りためていったといいます。
そんななか出合ったのが、「硬度1」という、柔らかすぎる材料。
通常のなわとびが硬度50~70であることを考えると、その差は歴然。
その存在に“面白さ”を感じた同社は、試しにその材料でなわとびを作り、跳んでみることに。
すると、「縄がどんどん伸びて、非常に跳びにくい」、
「体が前に持っていかれる様な感覚がする」という点を発見したといいます。
体をまっすぐに保って跳ぶためには、体幹が必要。
そこで、「このなわとびで跳ぶことは、体幹トレーニングになるのではないか?」という仮説が生まれ、
筋トレ、持久力アップ、柔軟、美容、脳トレなどさまざまな方面から効果を検証。
そうして生まれたのが、「とべないくん」だったのです。
伸び率245倍!予測不可能な縄に全身フル稼働
実際に「とべないくん」を使ってみると、従来のなわとびとは、全く違う運動体験を味わうことができます。
通常の縄と比べて245倍の伸び率となるため、跳ね返りや縄が戻ってくるまでの時間が、面白いほど予測不可能。
そして、とにかく息が上がるため、「鍛えられている!」という満足感を得ることができるといいます。
そして、注目すべきは運動効率。ベルテック担当者によると、通常600回以上跳ばないと期待しにくい運動効果が、
「とべないくん」ではわずか30回で得られるといいます。効率重視の現代人には、なかなかありがたいお話です。
ちなみに上手く跳ぶコツは、縄をコントロールすること。
縄が回ってくるまで足を上げないように堪え、回ってきたときに高く跳ぶことがポイントだといいます。
“跳びにくさ”を追求しているため、長さ調節はできないという同商品。
また、材料が柔らかすぎるゆえ、なわとびには珍しく「切れやすい」という特徴もあります。
切れてしまった場合の修理方法を、担当者に聞きました。
① 縄を金属部分に通す
② 縄の端を2回重ねるようにコマ結び
③ コマ結びのすぐ隣を結束バンドで締め、余分な部分をはさみで切って修理完了
担当者曰く、「(とべないくんは)通常の245倍も伸びるので、短くなっても十分に遊べます♪」とのことでした。
もはや脳トレ!? 跳べない魅力にハマる人々
「とべないくん」の反響は大きく、ネット販売では3日間で100本が完売。
ベルテックでは、なわとび以外でも、「なわ」の可能性を広げる展開に注力。
ミニなわとびや、アカプルコチェア、思ったより光るロープ、シェードなど、生活雑貨やインテリアにも進出しています。
跳べないからこそ、跳びたくなる。
跳べたときの喜びがある。
長年のノウハウをユーモアと発想力に変えた、新・なわとびが名古屋から生まれていました。